これはCima di Rapa。耳の形をしたパスタOrecchietteと和えて食べるのでよく知られている菜っ葉なのですが、パスタと和える以外では、こんな風に浅鍋かフライパンでじっくりと炒めて食べます。味付けはオリーブオイル、アーリオ、塩・胡椒。時々ぺペロンチーノを加えることも。
こんもり山盛りだったのが、1時間もするとこんなに嵩が減ってしまう。ちょっと残念(笑)。下ごしらえもへったくりもなく、洗って粗く刻んで、後は炒めるだけ。でもこれが、モリモリ食べずにはいられないという美味しさになる。イタリアだと家で食べる野菜はこういうのがほとんど。茹でて、蒸して、オリーブオイルをかけて、とか、あるいは生で。言うならば、大雑把というのか、手間いらず、というか。またそこがよかったりするのも否めない。
ところで、日本の和食では、野菜でも下処理、下ごしらえがすごく重要。味がよく染みるように、煮崩れしないようにと面取りをしたり、灰汁を抜く為に米のとぎ汁で下茹でしたり。それもまた野菜それぞれの旨みを引き出すために大切な過程であって、日本の食文化は野菜をよく知り尽くしているということなんだ、とちょっと誇らしげに思ったり(笑)。でも、たまにやるから楽しく感じるのであって、これを毎日やっている日本の主婦の方たち、偉い!この日は、初めて白蕪を見つけたもんだから、嬉しさのあまりに大事に大事に皮をむいて、面取りをしたのでした。大根は、ブリ大根の時の大根。