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Multa (罰金)
イタリアの交通事情の悪さ(運転マナーの悪さ?)といったら、世界中で有名な話だけれど、一番頭を悩まされるのが駐車問題。何しろ、車の数に対して、駐車場の数が全く足りていないものだから、路上駐車が絶えず深刻な問題となっている。でも、一向に改善される様子なし(笑)。さすが、イタリア。Viva Italia!?

日本ではこの6月から路上駐車の取り締まりを民間企業に委託して、取締り強化が図られたばかりだけど、イタリアもそういう改善をしていけばいいのに、なんて思ってしまう。いちおう、イタリアも警官が巡回して路上駐車を取り締まってはいるのだけれど、まともに払わない人なんかもいて、やっぱりいい加減なイタリア。払う払わないは個人の自由って奴ですかね。(もちろん、納税しないでいると、後日裁判所から督促状がやってくるようですが・・・)

でも、もっとすごい人がいるようで。




すでに路上駐車して罰金の貼紙をされている車から、その罰金の紙を奪い
(イタリアではフロントガラスのワイパーのところに、罰金の紙が挟まれる)、
それを自分の車のワイパーのところに挟み、平気な顔をして路上駐車をする



酷い人がいるんだそうです。もう、びっくり!もう一度警官が巡回してきても、一度罰金の紙を貼った車に対しては、再度罰金の紙は貼らないし(同日であれば、あるいは場所による)、罰金の紙(ナンバープレートと車種、日時等が記載されている)の記載内容まで事細かにチェックしていく程、警官も懇切丁寧じゃない(?)ので、人の罰金の紙を盗んで自分の車に貼り付けた人は、一度も罰金の紙を貼られることなく、安心して駐車しておける、ということらしい。一方、罰金の紙を盗まれた車の方は、最悪な場合、再循環してきた警官にまた罰金の紙を貼られることもあったりして、つまるところ二重に罰金が課されてしまうわけで、なんとも怖い話だこと。


そもそも、イタリアは車の数が多い、多すぎる!(人のこと言えた立場じゃないけど・・・)

それも交通機関の発達がべらぼうに悪いというところに所以があるのだけれど、一家で夫と妻で車1台ずつ所有というのは、路上駐車問題を酷く圧迫しているように思う。更に、成人している子供たちもそれぞれ1台ずつ所有、なんてのも全く珍しくない。ここ最近では、マンションを新しく建てる場合には必ず敷地内(あるいは地下)に駐車場の設置をすることが義務付けられているようだけれど、それにしても一家族最低2台としたら、やっぱり駐車場の数は果てしなく足りないまま。日本のように、車庫証明がなければ車の購入が出来ないようにすれば、綺麗すっきり問題解決されるのに!なんて思うけど、ここイタリアではそんな話に耳を傾ける人がいないみたい(笑)。というより、そうしたくてもやっぱり駐車場の数が足りなすぎるのか・・・?

それにしても、こんなことを考えながら辿りついたのが、イタリア人の(たくさんあるうちの1つの)美学について。イタリアには、ずるがしくあることが美徳であるとされる風潮があって、

誰かに一杯食わされる前に、自分が先に一杯食わせる


と多くの人が、小さい頃からこんな美徳を頭に染み付けられて育つ。それが決して悪いことではなくて、そうでなければ社会の波にのれないんだと思う。でも、これだから、秩序もへったくりもないということなんだろう。だから規則はあってもないようなもの=交通ルールは守らない、といことらしい(笑)。


注:もちろんそんな酷い人ばっかりではないですよ。
by ippopotamoo | 2006-11-24 20:40 | Filosofia

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