イタリアではごくごく一般的に手に入り、Zuppa di Pesce/Acqua Pazza には欠かせないお魚のひとつ。カサゴ系のお魚だろうな~というくらいにしか認識してなかったのですが、少なからずとも人様に読んでいただくんだからと思って、それでもちょっとだけ(笑)調べてみたら、やっぱり知らないことばかりでした。
私の辞書によると、日本語訳はヒメジ、メバルとあるのですが、メバル(カサゴ系)について調べて見てもどうも違う感じ。でもメバルという魚は、大きな目からその名前がついたそうで、大変目のいいお魚なのだそう。そして、イタリア語の辞書にも
Fare l'occhio di triglia a qualcuno
(= 人をうっとりとした目つきで見つめる)
とあります。でもそんなに目が特別大きくもないな・・・と思いながら、ヒメジというお魚について調べてみると、Trigliaは間違いなく
ヒメジです!ヒメジの特徴といわれる2本の顎鬚、Trigliaの特徴でもあるんです。(私の写真のは髭とった後ですが。)同じ魚なんだから当たり前か・・・。で、英語では顎鬚が山羊のようだから?Goat Fishと言うのだそう。
でも死ぬと赤色に変色するそうで、これにはちょっとびっくり。
死亡前の写真を見てみたら綺麗なお魚で熱帯魚ということも発覚。それも食べれる熱帯魚!(ちょっとショック)
で、どんな風に食べてるかというと、うちはこんな風にして食べてます。
Trigila al Pomodoro e Basilico
湯剥きして皮と種を取除きダイスカットした生トマトを、オリーブオイルとにんにくでさっと炒めたら(バジリコ投入も忘れずに!)火からおろし、その上にTrigliaを敷き詰めて今度はオーブンで15~20分くらい焼くだけ。デリケートなお魚なので、上からオーブンシートをのせて。オーブンに入れられるフライパンをつかうか、火にかけられるトレイを使うと便利です。
Fritto di Triglia
こちらは小麦粉をまぶして油でさっと揚げただけ。(目が白くって恐い)
しっかり揚げれば身の水分がなくなってしまうけど、頭から中骨まで丸ごと食べれちゃいます。でもさっと揚げた方が、身がジューシーで美味しいかな・・・。