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SEDANO (セロリ)

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セロリと生マッシュルームのサラダ


どこで覚えたというわけでもなく、なんか知らないけど知ってる超簡単レシピです。
新鮮なセロリとマッシュルームをスライスして、パルミジャーノを削りちらし、塩・胡椒・オリーブオイル・レモンをかけていただきます。簡単なのに、なかなか美味しいですよ、このサラダ。レモンのかわりに、バルサミコでもいいですね。

小さいころは大嫌いだったセロリ。今では丸かじりもヘッチャラになりました。やっぱり、アメリカだとこれにピーナッツバターを埋め込んで食べてるんでしょうか?私は1度も試したことがありません。イタリア料理ではとても重要なお野菜のひとつでして、煮込み料理やミネストローネ、ブロード(ブイヨンスープ)作りにはかかせません。料理教室のマエストロに教わりましたが、セロリは玉ねぎに比べて味の主張が強いので分量に注意するべし!とのことでした。私はてっきり逆かと思ってたんですけどね。(汗)

そして、同じくマエストロに聞いて驚いたのが、パセリには中絶作用があるのだそうです!もちろん、普通にパセリを食べてる分にはありえないことですが、その昔はパセリを煎じたエキスを中絶処置の為に使っていたそうです。ぞぉ~っとしてしまいました。




セロリ(Apium Graveolens)はにんじんやパセリと同様、セリ科の食用植物。

スローフード協会に入会してゲットした野菜のA-Z本をひっぱり出してきまして(←やっぱり読んでなかった!)、セロリについて調べてみました。そんなことまでぇ~!というくらい詳しく説明が載ってました。ということで、ちょこっとご紹介。

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その昔、伝説的に有名な古代ギリシア詩人ホメロス(Homerus/Omero)の『ODISSEA』の中では、カリプソの庭で咲くスミレの花と同等にセロリが描写されているそうです。また、闘技場での勝利者に贈呈される頭飾りには、ローリエの葉、オリーブの葉、松の葉などが使われていたましたが、それらと同様にセロリの葉も使われていたことが、同じく古代ギリシャ叙情詩人アナクレオン(Anakreons/Anacreonte)や古代ギリシャ牧歌詩人テオクリトス(Theocritus/Teocrito)の作品の中から窺うことができるのだそう。これすべて紀元前のお話。つまりそんなに古くから存在している植物ということになるんですね。それが中世になって薬用効果があると解明されるようになったのだとか。

種まき時期は1~2月で収穫は夏から秋。(いつかプチ自宅農園なんかをやってみたいという気持ちはちょこっとあります。美味しい野菜を食べたいですもの!)今ではもちろん1年中、市場に出回ってますね。購入後の保存は、冷蔵庫の温度が高いところで5日間。(私は余裕で2週間近く保存し食してます・・・)。性質としてはナトリウム、カリウム、リン、カルシウムを含み、消化促進、利尿作用、神経系の滋養強壮、血液浄化などの効果があるだそう。イタリアにおいては、ピエモンテ州、プーリア州、ラツィオ州、エミリア・ロマーニャ州が最大生産地になります。

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こうしてみると、言わせてもらうならば脇役的ででハーブのような存在としか思ってなかったセロリでも、勉強になりますね。

イタリアのスーパーで見かけるのは、主に

Sedano Verde  (緑セロリ)、
Sedano Bianco (白セロリ。緑のものより味がやわらか目)、
Cuore di Sedano (株がしっかりしている品種で、葉部分は切り落として売られています)

の3種。値段の安い順です。煮込み料理に使う時は緑、サラダで食べる時は白という風に使いわけてます。Cuoreはほとんど買ったことないです。(高いんだもの!)

この冬の時期に見かけるSedano Rapa (Rapaceum)というのもありまして、それはセロリの塊根。イモとレンコンのかけあわせのような食感で、あくが強い為に胸焼けしますので食べ過ぎには注意!(←経験あり。)
by ippopotamoo | 2005-11-12 02:37 | A tavola

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